解体工事の見積りって、何でそんなに違うの?
解体工事の見積りを取ると、業者によって金額がバラバラ。安いと思ったら追加費用が発生したり、逆に高いと思ったら全部込みだったり。
実はこの差、単なる「安い・高い」だけの話ではありません。
まず基本になるのが建物の構造。
木造住宅なら比較的解体しやすく、費用も抑えられます。
一方、鉄骨造や鉄筋コンクリート(RC)造は、重機や特殊な工具が必要になるため、費用も労力も増えます。
さらに、建物の立地条件や接道状況によってもコストが変動します。
重機が入れない狭小地や、隣接物件が近いエリアでは、手作業が増える分、時間も費用もかかるのが現実です。
また、見積りには解体費用だけでなく、「運搬費」「廃材処理費」「養生シートの設置費」などが含まれますが、これを一式で提示する業者もいれば、項目ごとに細かく出す業者もいます。
後者の方が一見高く感じることもありますが、「何にいくらかかっているのか」が明確になっている分、信頼性は高いです。
加えて注意したいのが、アスベストや地中障害物の存在。
これらが後から見つかると、数十万単位で追加費用が発生することもあります。
そのため、見積りの段階で現地調査をしっかり行ってくれる業者かどうか確認しましょう。